辞世の句
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濱野意忠
数ある辞世の句の中で、特に心に響いた一句をご紹介致します。
「討つ者も討たれる者も土器(かわらけ)よ、砕けて後はもとの土くれ」
これは「三浦半島」の語源となった「三浦一族」の
三浦義同(みうらよしあつ)が詠んだ辞世の句です。
永正13年(1516)北条早雲との戦いの中で破れ、自刃した時のものです。
この句は読むほどに、世の無情や武士の無情といった世界観を
土器(かわらけ)、土くれといった無機質で儚いものに例えた
ものとして心に響いてきます。
自分も含めて現代に生きる我々も、いつか死んでいく時に
土器として終わるか、名を残して終わるかを
問われている様な気がしてなりません。
皆さんは、この句を読んで何を感じ何を見出しましたか?
投稿本当にありがとうございました。