キンプクリンのプクプク
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投稿者不詳
上杉謙信の家臣、鬼小島弥太郎が武田信玄の元に使いに行った時の話。
武辺は立っても礼儀作法に詳しくない鬼小島は失敗をしてしまい、
「このような無作法者を使いによこすとは、上杉殿は無鳥里の蝙蝠
(むちょうりのへんぷく=鳥なき里のこうもりの意)であるな、ワハハ」と
武田信玄にイヤミを言われてしまう。
それに対して鬼小島は
「主がムチョウリのヘンプクでござれば、武田殿はさしずめキンプクリン
のプクプクでございますな、ワハハ」と答えた。
信玄も内心は(…キンプクリンのプクプク?何じゃそれは)と思ったが
おくびにも出さず、「キンプクリンのプクプク…、そうかもしれんな。
ウハ、ウハハハ」とごまかしてその場は収まった。
上杉家に帰る途中、家来が鬼小島に「いや、殿は存外物識りでござい
まするな。して、キンプクリンのプクプクとはいったいどういう意味で
ございましょう?」と問うたところ、鬼小島は
「キンプクリンのプクプクか、あれはデタラメじゃ。」
「ハ?」
「信玄めがムチョウリのヘンプクなどと訳のわからんことをぬかすので、
デタラメを答えてやったのじゃ。それを『そうかもしれん』などと
したり顔で答えよるとは。信玄めもたいした事の無い男じゃ、ガハハ」
と言ったという。
この話の出展が思い出せないのですが、登場人物のキャラが立った
面白い話ですなぁ。
投稿本当にありがとうございました。